金光大阪が大阪桐蔭との延長14回タイブレークの死闘を制し、3年ぶりに準決勝に進出した。くしくも、昨夏同じ準々決勝で1-2と惜敗した大阪桐蔭にリベンジした。

6回まで0-0の膠着(こうちゃく)状態も、大阪桐蔭に押される展開。7回に1点を奪われたが、9回1死から、昨夏の一戦にも出場した久下奨太内野手、鰺坂由樹投手(ともに3年)の連打で1死二、三塁とし6番古川古川優生捕手(3年)の右前適時打で同点に追いついた。

スタンド、ベンチから大声援が贈られる中、延長14回裏、ついに決着をつけた。表に2点を勝ち越されたが、無死満塁から2者連続の押し出しで同点。1死後、7番戸村遥也外野手(3年)がスクイズを警戒した相手バッテリーに1球目を外されたが、「スタンドからの声が力になった。勝つことだけ考えてました」と、2球目を捉えてスクイズを成功させた。

タイブレークの試合は練習試合も含め、経験がなく、ぶっつけ本番。給水タイムの際に。守り方などを打ち合わせた。試合後、横井一裕監督(44)は「初めてのタイブレークが夏で桐蔭戦でどうしようと。集中して良く守ったと思います」とねぎらい「大阪桐蔭さんは尊敬できるチーム。ボールボーイの子も控えの子も全力で走りますし。力のある子たちが一生懸命守っている。自分たちの指標だと思っています」と敬意を払った。