優勝候補の作新学院(栃木)が9安打で7点を奪い、決勝に進出した。11年連続、25回目の決勝進出で9連覇を目指す。

福田真夢外野手(3年)が二塁打2本を含む、5打数4安打3打点の活躍でチームを勝利に導いた。3回に、今大会4試合目で初めて先制。4回には福田の二塁打で追加点を獲得。2点をリードも、5回2死から自らのミスを機転に3失点。追う展開を強いられた。

しかし、1点を追う7回に「自分のエラーで逆転されたので、このままミスで負けるわけにはいかない」と逆転2点適時打で勝ち越しに成功。「3回に監督(小針崇宏監督)に本当に勝ちたいのか」と気を引き締めてもらった。「ずっとそんな試合が多い、チャレンジャーにふさわしくない」と厳しい言葉も口にした。

昨夏の甲子園では、代打で出場も遊飛に倒れた。「挑戦者という気持ちを忘れずに、悔しい思いをした聖地に戻りたい」と思いを込め戦う。次戦は9連覇がかかる決勝戦だが「高い目標ですけど、小針監督に認めてもらえるような野球をしたいです」と意気込んだ。【佐藤勝亮】