星稜が2年連続20度目の夏の甲子園出場を決めた。2-2の9回2死満塁で東海林航介外野手(3年)が中越えにグランドスラム。奥川恭伸投手(3年)が9回を2失点完投した。

試合前のウオーミングアップ中に行う星稜の「声だし」。準決勝に続いて決勝戦も自然と奥川の役目になった。ふっと頭に浮かんだのは地元ネタ。「昨日は宇野気(かほく市)の花火がありました。今日は盛大な星稜の花火大会を開催しましょう」。本塁打での援護を“お願い”した。

実際に東海林の劇弾で決着した。しかし奥川自身も、公式戦ではセンバツ以来の本塁打を浴びた。「久々にきれいな花火が上がりましたね」と2本も打たれたことに照れ笑いしていた。