中学時代に軟式で150キロを出した高知のスーパー1年生、森木大智投手は初体験となる夏の厳しさに力尽きた。

浜口佳久監督(43)の予定通り、3回からリリーフ登板。だが、いつもの姿はなかった。27日準決勝からの連投に、気温30度を超す猛暑。「言い訳にしたくないですけど、疲れがあった」。3回にいきなり、今夏3戦目にして初失点を含む2失点。「ストライクゾーンにいっても、全て甘い球だった」。7回を投げて6安打も安定感を欠き、7四死球と制球を乱した。高校で最速148キロを誇る自慢の直球も普段のキレはなく、要所で痛打を許した。浜口監督は雨天順延で日程が1日ずれ、準決勝後の休養日がなくなったことをポイントに挙げた。「連投というのは負担がかかる」。本来ならば決勝で「先発完投」させるプランが崩れた。

ただ、怪物1年は6回に高校1号ソロを放って意地を見せた。「迷わずしっかり振り切れた。自信になります」。まだ甲子園を目指す機会は4度残っている。