センバツ準優勝を果たした習志野(千葉)が甲子園練習を行った。

20分間の練習では、ノックや投内連係、カバーの確認などを行い、最後に投手陣がそれぞれ約10球程度投げ、マウンドを確認した。

エースの飯塚脩人投手(3年)は「ゆっくり体を使いフォームを確認しました」と、汗いっぱいの表情で話した。

飯塚は今春、センバツで初めて甲子園に足を踏み入れたときの思いを忘れない、と言う。

「真っ先にオーロラビジョンが目に入って、すごいなーと思った。他の球場とは別もの。独特の雰囲気があって緊張感があったんです。今日は、春以来の甲子園でしたが、不思議と同じ感情になった。初めて来た感じでした」と自身の感情を振り返った。飯塚自身、センバツ準優勝という気持ちはもうない。初挑戦のような、新鮮な気持ちにリセットされて甲子園を迎えた。「センバツ準優勝だったから夏、大丈夫なんてことは絶対にない。僕らは個々の能力が高くなく、強くない。だからこそ、ボールに食らいついていく習志野野球をしていきたい」とあらためて謙虚な姿勢を見せた。

主将の竹縄俊希外野手(3年)も「(夏の甲子園は)気候、雰囲気、全然、違います。センバツが終わった後、小林監督から『甲子園とは夏のことを言うんだよ』と言われました。その意味がわかりました。テレビや雑誌で見ていたけど、ワクワクした気持ちです」と興奮気味で話した。

センバツ準優勝に選手たちは満足せず「もう1度甲子園に戻りたい」と言い合って、ここまでたどりついた。「(センバツでは)優勝を取りこぼした。悔しさの方が大きいです」と竹縄。選手たちは、夏の甲子園に初めて足を踏み入れ、センバツ同様「1戦1戦全力で戦う」と誓った。