センバツ準Vの習志野(千葉)が4日、大阪府内のグラウンドで練習を行った。バッティング、ノック、トレーニングを中心に約2時間。打撃練習で目を引いたのは主将の竹縄俊希外野手(3年)で、力強いスイングから広角に強い打球を放った。

練習後には「今日は強く振ることを意識して打ちました」と笑顔をみせた。

千葉県大会は打撃が奮わず、打率2割で終わった。「3年生で最後の大会、また2年生が活躍してくれている。僕自身、力が入っていたのかもしれません」と振り返った。

不調の時期に支えとなったのはチームメートの声だった。凡打でベンチに戻っても「切り替えろ」「仕方ない、別にいいんだ」と笑顔で迎えてくれたという。「気が楽になって、下を向くことなく集中できた。それが、調子がよくなってきた要因かと思います」と感謝。大きい1本ではなく、つなぎの打球が自分らしさ。当てにいかずに、しっかりと振りにいく。原点に立ち返り、調子を上げてきた。「自分たちでできることを全員がしっかりやれば、結果がついてくると思う。全力で一生懸命やる。自分たちの野球をしたい」と、大会第4日の沖縄尚学との初戦に向け、意気込んだ。

小林徹監督(57)は「県大会から徐々に調子を上げてきた選手が、甲子園では1人でも多く力を発揮してくれたら大きな戦力になる」と期待を寄せた。