全国高校野球選手権大会に出場する静岡高が今日7日、第2試合(午前10時30分開始予定)で津田学園(三重)との初戦を迎える。チームは6日、兵庫・西宮市内で練習。3年生の樋口裕紀内野手、夏目武尚内野手、片平吉信外野手らが、意気込みを語った。

樋口は、この日の練習でもリーダーの1人として声を出し、チームを引っ張った。今夏は代打の切り札を務め、3打数2安打。東海大静岡翔洋との県大会準々決勝では、8回に同点適時打を放った。甲子園でも劣勢の展開で出番が回ってきそうだが「守備でも攻撃でも、流れを変えるのが自分の役目。気負わずにプレーしたい」と話した。

夏目は、静岡大会でチームトップタイの打率4割1分2厘。県3回戦まで無安打も、4回戦から当たりを取り戻した。「きれいな安打はいらない。泥くさくチームに貢献したい」。片平は、駿河総合との県決勝で逆転の決勝2点適時打。練習でも低く鋭い打球を放ち、好調を維持している。「初戦に向けて良い準備ができた。早く試合がしたい」と前向きだ。

チームはレギュラー9人のうち、4人が2年生。それでも甲子園での大一番では、3年生の意地がチームに勝利を呼び寄せる。【河合萌彦】