霞ケ浦(茨城)のプロ注目右腕・鈴木寛人投手(3年)が初戦で姿を消した。

初回、履正社(大阪)の1番・桃谷惟吹外野手(3年)に145キロ速球をいきなり右翼席へ運ばれた。

「しょうがない。切り替えよう」と2、3番と連続三振に仕留めたが、4番井上広大外野手(3年)にカウントを取ろうとしたスライダーを今度は左翼席に運ばれた。「もっと腕を振って投げればよかった」と悔いが残る1球になった。

3回に8番野上聖喜内野手(3年)に2ランを打たれたところで降板。3回途中、3本塁打を浴びての7失点降板に「自分が抑えていたら、勝てた試合かもしれない。とても悔しい」。チーム甲子園初勝利に導けなかったことに涙をこらえながら、唇をかんだ。

この日、直球は自己最速タイの148キロをマーク。試合後にはプロ志望を口にしたが、その前に茨城国体(9月28日開幕)に通例ならば開催県代表で出場する見込み。「甲子園での反省を生かして、国体ではリベンジできるようにしたい」と話した。