日本代表が投打に圧倒して2連勝を飾った。先発の浅田将汰投手(3年=有明)は5回ノーヒットの圧巻投球だった。

最速149キロを誇る九州の怪腕が高らかに復活を告げた。25日の駒大との練習試合で右肘に死球を受けた。韓国入り後に状態改善が確認され、2戦目の先発を託された。先発はこの日朝に告げられた。

「夏以来、試合がなかったので最初は緊張しました。(死球で)投げられるのか不安だった。投げていくうちにほぐれて、自分の投球ができた。いつもより球は走っていなかったけど、とにかく捕手のミットをめがけて投げました。今日はスライダーがよかった。肘は問題ありません」

慣れない硬質のマウンドでブルペンから球が上ずったが、本番では修正。初回から140キロ台の直球で押し、決め球の縦スライダーがさえわたった。

軸となるはずの佐々木、奥川が万全でない中、投手陣はスクラムを組んで戦っている。両右腕は1次ラウンド中は温存されることが確実。同ラウンド敗退なら出番なく終わるかもしれない。「2人に投げてもらいたい。2人を投げさせられるような投球をしたい。チーム全体でもそういう話をしています」と浅田は語った。