金足農が敗者復活代表決定戦で秋田西を破り、3年連続の秋季県大会出場を決めた。

1-4とリードされた8回裏に一挙5得点を挙げて逆転した。8回まで2安打に封じられていたが、連打と四球で1死満塁。押し出し四球後に代打の田村陸外野手(1年)が中前適時打を放って1点差に迫ると、再び押し出し四球で同点に追いついた。

さらに2死満塁から「2番遊撃」吉田重人内野手(2年)が一塁線を破る2点適時打で勝ち越し。吉田は「前の打席にチャンスで打てなかったので、絶対に打ちたい気持ちでした。カナノウの吉田といえば(日本ハム吉田)輝星さんが思い浮かぶ人だと思うので、名前に負けないように頑張りたい」。昨季は秋、春、夏と県大会上位進出を逃しているだけに「自分たちはチャレンジャー。能力は高くないので、つなぎの野球が大事になる。2番打者としてバントで送ったり、粘って塁に出たい」と意気込んだ。

今秋は公式戦初戦となる中央地区大会1回戦で1-8で秋田に敗れた。6日の敗者復活1回戦ではエース右腕・山形琉唯投手(1年)が完封し、5-0。この日は毎回安打を許しながらも完投した山形も「今日は自分1人で試合をしてしまったと思うので、低め低めに投げて打たせる投球をして、県で優勝したい」と内容にもこだわる。14日開幕の県大会に向け、まずは東北大会(10月11日開幕、岩手)出場の3位以内が最低目標となる。