プロ野球のドラフト会議が17日、東京都内で行われる。道内の高校生も指名を待つ。

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東海大札幌の150キロ右腕、小林珠維投手(3年)はドラフト当日、“右足出発”で吉報を引き寄せる。2日後に迫った15日、「少しずつ緊張してきたが、ご飯は食べられている。登板のときは必ず右足で白線をまたぐようにしているので、当日の朝も右足から玄関を出るようにしたい」と話した。

9月2日にプロ志望届が日本高野連に受理されて以来、複数球団から調査書が届き記入してきた。「初めての経験だったので、書いているうちにドラフトが近づいているという実感がわいてきた」。プロへの準備として今は「下半身の使い方が参考になる」と楽天則本昂の動画を見ながらフォームをチェック。並行して、週1回程度の投球練習と筋力トレーニングを行いながら、コンディションを整えてきた。

「中学を卒業したときから、高校を出たらプロになると決めていた。その夢をかなえて、ここまで野球をやらせてくれた両親に恩返しがしたい」。同校出身では、東海大を経て12年オリックス3位指名を受けた伏見寅威以来7年ぶり、高校から直接では97年巨人7位指名を受けた吉村将生以来22年ぶりの指名を待つ。【永野高輔】