初芝立命館(大阪)にとっては恵みの雨になった。2回に9点を奪われ、智弁和歌山の猛攻が終わった2回裏終了時に中断。そのままノーゲームになった。

「運がよかった。その一言。そういう考えも必要だと思う」と楠本雄亮監督(40)。攻撃陣には手応えを得ていたが、2投手が喫した9失点について「1イニングでうちの投手の配球や球筋を見て、2イニング目にうちの動きを見て隙をついてきた」と強豪の対応力に目を見張った。

主将の毛利伽央主(かおす)外野手(2年)は「9点取られても1点ずつ返していこう、これからだというムードだった。甲子園常連校で迫力はあるが、自分たちの野球をやれれば負けることはない」と強気。運の良さには笑みを浮かべ、「駅から学校の間や校舎内のゴミ拾いをみんなで普段からやってきた。運がつくことをやってきたので」と、うなずいた。

この日の3試合は20日に順延。20日予定だった3試合は21日に行われる。