来春センバツ出場が有力視される東海大相模(神奈川)が30日、年内の対外試合を終えた。富士市立(静岡)との練習試合で、来秋ドラフト候補の主砲・西川僚祐外野手(2年)は高校通算53号の2ランを右中間に高々と放り込んだ。

1年終了時に30本到達。「春と夏に打てなかったので」と高校2年目にペースは落ちたが「打席での知識など得たものは大きいです」と自信をつけた。希少な右のスラッガー候補は、花咲徳栄(埼玉)の通算47発男・井上朋也外野手(2年)と並ぶ“東の大砲”として、来年はプロが放っておかない存在になる。

冬の目標は「一番になる」だ。通算44発の山村崇嘉内野手、この日1試合3発の加藤響内野手、U18日本代表の鵜沼魁斗外野手(いずれも2年)らがそろう大型チーム。「これだけいるチームで一番の選手にならないと、甲子園では活躍できない」と、一気に突き抜けるつもりでいる。

チームを日本一に導けば、注目の本塁打数もおのずとついてくる。同校の最多本塁打記録は日本ハム大田の65本。西川は「そこは超えたいですし、できれば80本くらい」とあえて数字を口にし、鍛錬の冬へと気を引き締めた。【金子真仁】