高校野球の名門・横浜(神奈川)の次期監督最有力候補にOBで現在、白山(神奈川)の村田浩明監督(33)が挙がっていることが10日、分かった。村田監督は日刊スポーツの取材に「私は神奈川県の教員ですので、今はお話しできることはありません」と話したが、強豪横浜の再建に向け、すでに動きだしているようだ。

村田監督は03年センバツで横浜の正捕手として涌井秀章投手(現楽天)とバッテリーを組み、準優勝。3年では主将を務め夏の甲子園8強入りを果たした。日体大へ進学し、卒業後は霧が丘に赴任。野球部部長として4年務めた後、白山で監督を務め今年で7年目になる。

横浜で学んだ野球を貫いてきた。県立でも甲子園を目指し、恩師・渡辺元智氏の座右の銘「愛情が人を育てる」をモットーに、選手の指導にあたってきた。白山では就任当初、部員が4人しかいなかったが、その熱心な指導が評判を呼び7年間で部員は約80人近くに。県内の県立高校では部員が最も多い野球部に育てあげた。

横浜は19年9月、監督だった平田徹氏(36)と部長の金子雅氏(42)の部員への暴言や暴力行為が発覚し解任。20年3月31日まで高山大輝コーチ(28)が監督代行を務め、新年度からの後任を検討していた。

甲子園経験が豊富で、何より渡辺元監督の指導を引き継ぐ村田監督が強豪・横浜復活へ。この春、大きな一歩を踏み出すことになりそうだ。