日本高野連の井本亘事務局次長が25日、大阪市内で取材に応じ、今夏の第102回全国高校野球選手権大会について、5月中に方向性を出す考えを明らかにした。

仮定の話とことわった上で「5月中には何らかの方向性を出さないと。全国大会は8月とはいえ(地方大会は)6月に抽選会ですから。6月には(沖縄の)地方大会が始まってしまう。その時点でどうなっているか読めないけれど、考えるタイミングは5月末くらいまでかなと」と説明。地方大会開催の可否は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を見て5月中をメドに判断する。

沖縄県ではこの日、春季大会が無観客で実施されたが、大半の県で春季大会の延期や中止が相次ぐ。例年6月初旬から地方大会の組み合わせ抽選が行われるため、夏前までの状況を見ながら検討を重ねる。

24日に東京五輪の1年程度の延期が決まった。今夏の甲子園大会は、五輪開催で開幕日を8月10日(同25日閉幕)と例年よりも遅めに設定していた。同氏は「(日程を)前倒しにするかどうかは(会議に)出ていない。都道府県に波及してしまう。地方大会あっての夏」と日程変更がないことも示唆した。