夏の代替大会に出場するドラフト候補生紹介企画の最終回は「東日本編(下)」。盛岡大付(岩手)の4番塚本悠樹捕手(3年)は、強肩強打で攻守の要。

盛岡大付の塚本は、攻守で「熱盛」なプレーを量産する。「ホームランは打ちたいですが、大事な場面の1本が重要。それ以上に守備で投手の良さを引き出すことが、上のレベルでも信頼を得るために必要なこと」。強肩は健在だが、ロッテ田村龍弘捕手のコミュニケーション能力の高さを伝え聞き、光星学院(現八戸学院光星)時代からの映像も見て研究。「試合中以外も常に会話している姿をまねしています」。新しい寮の6人部屋はバッテリー同士。私生活から交流を密にし、野球に生かしている。

打撃での信頼も厚い。昨秋の県大会では準決勝、決勝で本塁打を連発するなど5戦4発。東北大会準決勝でも仙台育英(宮城)エース左腕・向坂優太郎投手(3年)からも1発を放つなど、高校通算32発を積み重ねている。特技は洗濯と掃除。「柔軟剤の量や干し方にもこだわっています」。クリーンアップとして、塁上の走者も一掃しないと気が済まない。【鎌田直秀】