今秋のドラフト候補の京都国際・早(はや)真之介外野手(3年)が、有言実行弾で高校通算を29本に伸ばした。

初回に京都国際が先頭打者弾などで4点を先制。5点リードの6回、早が「ホームラン狙ってました。ちょっと根っこの方。詰まったけど、行ったと思いました」と、してやったり。左打者の早が、相手左腕の内角直球を捉え右翼席へダメ押しの特大弾を放った。今月上旬にギックリ腰を発症し、この2、3日でバットを振れるまでに回復。走る際にはまだ痛みも感じるなど、完治の状態ではないが「試合中はアドレナリンで気になりません(笑)」。右拳を何度も突き上げ、たくましくダイヤモンドを一周した。

本来であれば11日が試合日だったが、雨で流れ12日に延期。前日の打撃練習では「全部ホームランを意識してました。有言実行できてよかった」とイメージトレーニングを見事体現し、はにかんだ。

プロ注目の左の好打者。現時点では、進路はプロ1本で考えている。「もう1発狙うくらいの意識でいきたいですね」。最後の夏、あますことなく力を発揮する。