コロナ禍の中、連合チームで戦う難しさが出てしまった。

東京農・東村山・府中の3校連合を率いた東村山・岩瀬陸斗監督(29)は「覚悟はしていたのですが…。やっていないことはできないと、改めて痛感しました」と7回コールド負けを率直に振り返った。初回2失点。3回5失点。投内や内外野の連係ミスが失点につながった。

昨秋からともに戦う3校だが、一緒に練習できるのは週末だけ。直近は自粛期間が続いたため、大会前の合同練習は7月5、11、12日、そして前日の18日と4日間しかなかった。

そんな状況で、先発した東村山・鈴木太陽投手(2年)は気迫十分。「トリャッ!」と声を出しながら腕を振った。7回9安打、10失点を喫したが、最後までマウンドを譲らなかった。ただ、暴投などバッテリーミスも出してしまった。試合後、府中・柏木康哉捕手(3年)に「ごめんなさい」と伝えたら「大丈夫だよ」と返された。

「優しい先輩です」と感謝した鈴木は、連合で戦った時間をこう語った。「しっかり自分の意見も言えた。優しい先輩です。連合の難しさを知りましたけど、単独で出られるチームと試合ができたのは良かったです」。この経験を、次につなげたい。