今秋ドラフト候補の右腕、報徳学園・坂口翔颯(かすが)投手(3年)が8回3安打1失点で完投勝利を飾った。

8回に4番の黒田英一内野手(3年)が7点差をつける適時二塁打を放って、サヨナラコールド勝ち。ただ、坂口にとっては「調子はよくなかった。真っすぐ主体で抑えたかったが、変化球を使わざるを得なかった」と満足のいかない投球となった。自粛期間中は自宅の駐車場にウエートトレーニング器具を設置し、下半身メインに筋力強化に励んだ。自己最速は142キロのままでも、8割ほどの力で低めに投げられるようになった。独自大会となりベスト8までの戦いとなったこの夏。坂口は「圧倒して勝って、全国を狙えるチームとして終わりたい」と伝統校のプライドをみせるつもりだ。