石岡一のエース小松崎駿投手(3年)が先発し、3回まで完全投球。5回コールド勝ちに貢献した。「最近の調子はあまり良くなかったが、今日は打たせて取るピッチングができたので良かった」と振り返った。スライダー、チェンジアップで緩急をつけ、直球も自己最速となる141キロを記録した。

休校期間もボールのキレが落ちないように自主練習に取り組み、フォームを固めてきた。帽子のつばには「化ける」の文字。昨夏、1つ上の先輩でエースを務めた岩本大地投手(現中大)に書いてもらった。試合前や試合中、何度もこの言葉を見て奮い立たせた。「先輩の後を継がなければ」という重圧を振り払って化けて、どうしても倒したい相手がいる。

昨秋の準決勝、常総学院に5回5失点で敗退した。「常総学院に勝ちたい」の一心で練習に励んできた。林健一郎監督(45)も「私立の強豪を倒すこと」と気持ちは同じ。悔しさを晴らす。