昨夏京都大会4強の京都共栄学園が、堅実に得点を積み重ね初戦を突破した。

先発の遠藤翔海(かける)投手(2年)が毎回走者を出しながらも、要所で三振を奪い5回2失点。丸山虎之介投手(3年)、三木慶太投手(3年)と3年生2人につないだ。

初回に先頭の乾裕次郎捕手(3年)が投手強襲安打を放ち失策も誘うと、2つのバントで先制に成功。その後試合が動かなかったが、5回に四死球からチャンスをつくると、4番山下一生(いっせい)内野手(3年)の右越え適時二塁打と5番間島悠斗外野手(3年)などで一挙4点を奪った。

神前俊彦監督(64)は「耐えて、耐えて、耐えて…」と試合を振り返った。新型コロナウイルスの影響で自宅待機期間なども続き「ピッチャーは投げ込みが足らないです」と難しさも実感した。昨夏の4強は同校の最高成績タイ。今年も粘り強さで勝利を積み重ねる。