1日から開幕する神奈川独自大会を前に、公式戦では18年の秋季大会以来となる超・黄金カードが実現した。

しかも東海大相模には山村崇嘉内野手、西川僚祐外野手、鵜沼魁斗外野手、横浜には松本隆之介投手、木下幹也投手、度会隆輝内野手(いずれも3年)と、今秋ドラフト候補が6選手もいる。金の卵たちを目当てに、46人ものスカウトが平塚球場に集結した。独自大会ではスカウトが入場できないため、異例の人数の視察となった。

東海大相模の3番鵜沼は初回2死、横浜のエース松本から先制弾。「昨日マシンで練習したので目が慣れていた。いい投手から打てたのは自信になった」と言った。

東海大相模・門馬敬治監督(50)は「横浜のユニホームを見てグラウンドに入って、選手が感じることはいっぱいあったと思う。本気の試合だった。いい時間を過ごせました」。横浜・村田浩明監督(34)は3回2/3を投げ7安打5失点で、4回に打球を右膝に受けて途中降板となった松本に「足の痛みより打たれた痛みの方が大きいと思う。ワンランクもツーランク上に成長するきっかけを与えてくれた」と話した。例年なら、満員のハマスタで激突する可能性十分のライバルに両校の指揮官が感謝した。

▽横浜・度会隆輝内野手(5打数2安打) 一番のライバル。最終回の満塁の場面で打てなかったのは弱さです。

 

▽横浜・松本隆之介投手(3回2/3を投げ7安打5失点。4回に打球を右膝に受けて降板) ストレートで押していこうとしたが、打たれてしまった。まだそれだけのストレートなんです。

▽ヤクルト・小川淳司GM(横浜・度会に) インサイドのボールに、うまく体を回して打てている。