昨夏の甲子園優勝校で10日開幕の甲子園の交流試合にも出場する履正社が、関大第一に圧勝した。昨夏の全国制覇メンバーで、決勝で星稜(石川)・奥川恭伸投手(ヤクルト)から2安打を放った池田凜(りん)内野手(3年)が2安打2四球で全4打席で出塁し、連続出塁を14打席に伸ばした。「1試合1試合チームのためにと。少しでも塁に出ることができれば、と思ってやっている結果だと思います」と、高校入学後最長の連続出塁を池田は振り返る。

1番二塁で先発出場。1点を追った初回は、四球を選んで関本勇輔主将(3年)の適時打で同点のホームを踏んだ。2回2死一塁では右前打を放って一、二塁に好機を広げ、勝ち越し点につなげた。4回の第3打席は右前打。6回の第4打席は先頭で四球を選び、7回コールド勝ちを決める3得点を導き出した。「チームのために」の言葉通りの活躍だ。

「今日の試合を、次に生かすことをまず考える。1試合1試合に集中しています」と池田。互いに勝ち進めば、大阪最後の決戦となる準決勝で大阪桐蔭と当たる。「ありがたいです。履正社は強かったと(見た人に)思っていただけるよう、いい野球ができれば」と残り試合も全力を込める。