志学館がエースの相馬綾太投手(3年)の投打にわたる活躍で、昨秋惜敗の姉妹校・拓大紅陵に8回コールドでリベンジした。

キレのいい真っすぐと変化球を織り交ぜ、8回7安打6三振。打っては2安打2打点の活躍。「今日は自分のベストボールが投げられました」と胸を張った。

エースの意地を成長につなげた。「秋の悔しさを晴らしたいと、冬は徹底的に走り込みをしました」。最速は昨秋から4キロ更新する143キロを記録した。

久保山政志監督(41)は「秋はエースで4番。チームを引っ張るという意識が芽生え、相馬を大きく成長させました」と話した。練習では妥協せずに一切、手を抜かない。永島拓実捕手(3年)とは中学からバッテリーを組み、自宅も近いため自粛期間中も2日に1回は投げ込みをした。久保山監督は「相馬はピンチになればなるほど、堂々と力を発揮する」と、頼れるエースに成長した。

相馬は「この大会が入る前から気合が入っていましたから」と、自信あふれる笑顔を見せた。【保坂淑子】