エンゼルス大谷翔平投手(26)が、今年4月に新設された母校の花巻東(岩手)女子硬式野球部に打撃練習用投球マシンをプレゼントした。

26日、花巻市内での練習前に贈呈式を実施。これまでは男子硬式野球部へ甲子園出場のたびにTシャツなどを寄贈してきたが、今回は新たなチャレンジをする女子部員への期待を込め、関係者とも相談しながら激励品を決定した。

早速、約100キロに設定したマシンで練習を行い、右前に安打を放った河野瑠生主将(2年)は「偉大な先輩で憧れの存在でもある大谷翔平選手から、このようなものをいただけるとは思ってもいなかったので、本当にうれしいし感激。自分たちはまだまだバッティングが良くないので、これを使って外野まで飛ばせるように練習していきたい。大谷さんの期待にも応えたい」。新たな“打撃投手”に「大谷さんと呼びます」と笑顔で命名した。チームは選手13人とマネジャー1人。これまでは打撃投手不足で三鬼賢常監督(59)らが務めていただけに、強力助っ人となりそうだ。

東北地区の女子野球部は、18年創部で早くも全国準優勝などの好成績を挙げているクラーク仙台(宮城)に続く、2校目。男子中学生との練習試合などを実施し、技術向上を図っている。コロナ禍の影響もあり、本年度は大会出場を見送る予定。来年度に向けて、「大谷さん」で力を養う。

4月にはマリナーズ菊池雄星投手(29)から練習球や遠征用マットレス、トレーナー派遣などの支援も受けている。