三島南が浜名を4-2で下し、09年以来11年ぶりに8強へ駒を進めた。日体大野球部でチームメートだった浜名・横山監督との同級生対決を制した稲木恵介監督(41)は「監督同士での対戦は初めて。良い試合をしたかった。課題はあるけど、選手たちは今できる100%を出してくれたと思う」と、目尻を下げた。

6番深瀬暖人(はると)内野手(1年)が立役者になった。2-2の同点とされて迎えた8回裏2死満塁。カウント1-1からの3球目を捉え、左中間へ決勝2点適時打。先制タイムリーを含む2安打3打点の活躍に「本当にうれしかった」と、笑顔を見せた。

準々決勝では静岡高と対する。同校とは今夏の独自大会4回戦で対戦し、1-4で敗れた。スタンドから敗戦を見届けた深瀬暖は「チャンスで打って、守備でもノーエラーを目指す。(自分が)周りを盛り上げてリベンジしたい」。3年生の思いも背負って強敵に挑む。【前田和哉】