木更津総合が千葉英和を破り、決勝進出と15年以来の秋季関東大会進出を決めた。

先発の島田舜也(しゅんや)投手(2年)が、エースとしての成長を見せた。3回表、力みから甘く入った球を痛打され先制されるも、すぐに気持ちを切り替えた。4回からは「ストライクゾーンに変化球と真っすぐを入れることで、打ち損じを狙っていくことを意識した」と、打たせて取る粘りの投球。7回からは完投を意識し、ギアを入れ直して全力投球。真っすぐと縦のカーブを効果的に使い、毎回の3者凡退で試合を締めた。

帽子のツバには「自信、笑顔、勝つ」と大きく書かれている。「中学まではいつもマウンドで表情が硬くなっていた。だから、笑顔で。そして自信を持って投げて勝つ」と思いを込めた。

自ら厳しい道を選んだ。「人見知りでマイペースだった。寮生活で自分磨きをしたい」と親元を離れ神奈川県から入学を決めた。練習の取り組みから自分を変えた。他の選手よりも早く行動することを心掛けた。練習の準備、グラウンド整備は率先して取り組んだ。少しずつ気持ちの余裕ができ、周りを見る目が養われた。

島田は「試合でも、場面場面で周りに声をかけるようになり、気持ちが乗ったボールが投げられるようになった。多少は成長したと思います」と笑顔を見せた。自分自身と向き合い成長。「変化球を織り交ぜたり、場面場面で真っすぐで押す投手が理想です」と背番号1は、頼もしく胸を張った。

木更津総合は、24日開幕の秋季関東大会に出場する。「明日も勝って、いい雰囲気で関東大会に出場したいと思います」。満面の笑みで決意を話した。【保坂淑子】