八王子学園八王子のプロ注目左腕・羽田(はだ)慎之介投手(2年)が8回4安打3失点10奪三振の投球で初戦突破に貢献した。

191センチの長身と長いリーチから投じられる伸びのある直球が武器。この日は与四死球8とやや制球にばらつきこそあったが、最速144キロをマーク。潜在能力の高さを感じさせる投球だった。スタンドで視察した巨人の青木高広スカウトも「素材的にすばらしい。楽しみしかない。直球とフォームが阪神及川と似ている。体幹など身体が強くなればもっと良くなると思う」と評価した。

安藤徳明監督は「こんな身長がある子も、こんな力がある球を投げる子もそうはいない。ただ制球をはじめ細かいところはまだまだ。身体ができていないので今は小さくまとまらず、完成してからと思っています」とエースの潜在能力の高さと現状の課題を話した。

羽田は「先頭を出してしまって流れを持っていかれた。四死球も多かった。まだこれからとはいえ、もう2年秋なので焦りもあります」と話した。