東海大菅生が15安打15得点と打線が爆発し、5回コールドで東京王者の実力を見せた。

センター方向を中心に、低く強い打球が上位から下位打線まで途切れず続いた。2、4回は打者一巡のビッグイニングで相手を寄せ付けなかった。先発した9選手中、6選手が夏の大会を経験しており、東西対決を制して東京王者に輝いた強さは健在だ。

その中でも今夏、スーパー1年生として注目された福原聖矢捕手(1年)が、4打数2安打2打点をマーク。扇の要としてもチームを引っ張った。「初戦なので緊張しました。勝ててホッとしています。(打順は)夏は7番だったのが、今は2番。状況に応じたバッティング、広角に打てるよう心掛けています」。

若林弘泰監督(54)は福原について「状況に応じた守備、打撃ができる。安心して見ていられる。なかなかいない。もう少しパワーがついたら、来年の春先に3番にするかもね」と評価した。

チームの目標は日本一。今夏は西東京を制覇したが甲子園は中止となった。その分強まった甲子園への思いを胸に、まずは秋、東京制覇を目指す。