来春センバツ21世紀枠の山形県推薦校となった山形工が19日、同校で表彰・伝達式に臨んだ。

3年生を含む計54人(女子マネジャー3人)の部員全員が出席。阿部稔校長(60)が表彰状を受け取り、橋本凌主将(2年)が「地域の方々に応援していただけるように、山形を代表するチームの自覚を持って頑張っていきたい」と決意表明した。

学校創立100周年の節目と重なった。創部96年目の野球部は過去、1946年(昭21)夏の県準優勝が最高で、まだ甲子園出場はない。今秋は県8強。準々決勝で東北大会8強の羽黒に敗れた。県4強の昨夏も準決勝で優勝した鶴岡東に敗れたが、公立校上位の成績を残してきた。

さらに、昨秋は台風19号で被害を受けた宮城・丸森町でボランティア活動を行い、今夏も大雨被害のあった県内の寒河江市や中山町に赴いて清掃活動を行うなど、地域貢献を続けてきた。選手たちは寝泊まりして活動する一般ボランティアの姿にも感銘し、普通に野球ができることへの感謝の気持ちも深めた。東北地区の推薦校は12月11日に決定。逸見健太監督(38)は「(県で)推薦された段階で、甲子園は近くにあるとモチベーションも責任感も高まった。少なくても来年につながる」とさらなる吉報を待つ。【佐々木雄高】