高崎健康福祉大高崎が「強打破壊」で初の日本一をつかみ取る。昨秋の関東大会を制して順当に2年連続5度目のセンバツ出場が決定。高校通算35本塁打の小沢周平主将(2年)は「やっとスタートラインに立てたなと。自分たちの魅力である打撃で、甲子園を沸かせられたらと思います」と力強く話した。

例年は足を使った「機動破壊」が代名詞だが、今年は打撃のチームだ。昨秋から公式戦10試合で15本塁打。練習試合を含めた部員の総通算本塁打は230本を超える。コロナ禍で全体練習の時間が短縮された中でも質の高い練習と、個人の努力を積み重ねた。青柳博文監督(48)も「自分が今まで見てきた中でも打力は一番」と自信をみせる。

高崎名物の「だるま」を手に喜びを分かち合った小沢主将。「全員で、だるまに目を描いたんですけど、もう1個の目をしっかり書けるように」。悲願の全国制覇で、だるまに目を入れる決意だ。【鈴木正章】

○…健大高崎は先輩たちの思いを胸に刻んで戦う。小沢主将は「先輩の分も背負って、自分たちがやっていかないといけないなと。共通認識でやっていました」と決意を示した。3年生編成で臨んだ昨夏の交流試合はスタンドから声援。今春はグラウンドで、先輩たちの分まで勝利をつかむ決意だ。