第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)に出場する北海が19日、札幌ドームでの練習を公開した。エース木村大成(2年)が紅白戦に登板。2イニングで1安打3三振無失点と好投した。14日の練習で今年最速の141キロを出していたが、この日はさらに伸ばし144キロ。自己最速145キロに迫る球速を出し、順調な仕上がりぶりをアピールした。

開幕まで1カ月。本番に向け調子が上がってきた。杉林蒼太内野手(2年)ら主力組中心の打線相手に、最初の回が1ゴロの後、連続三振。2イニング目は先頭打者に左前打を打たれるも、1死一、二塁のピンチから三振、二ゴロと走者を背負っても冷静な対応で締めた。最後の打者相手には144キロをマーク。平均も141~142キロと安定し「打者を抑えるには、より速い球が必要。去年のこの時期は今より5キロぐらい遅かった。春夏が楽しみ」と手応えを口にした。

当然、課題もしっかり頭に入れている。初の実戦登板だった17日の紅白戦は、2回完全で3三振。今回は球速で勝るも、内容では劣る。「直球で三振が取れなかった。決めにいった直球が外れた。前回できたことができなかった。波をなくしていかないと全国では勝っていけない」。あらたな宿題を自らに課し、センバツでの快投につなげる。【永野高輔】