第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が23日、センバツ史上初のオンラインで行われた。

大会屈指の好投手、最速152キロ右腕の小園健太投手(2年)を擁する市和歌山は、県岐阜商との対戦が決まった。相手は春30度目の出場。最速140キロ超の投手を複数そろえ、プロ注目捕手の高木を中心に総合力が高い。実力校同士のカードとなり、小園は「左の良い投手がいるのは知ってましたし、バッターも振ってくる。立ち上がりから強気に攻めていけたら」と息巻いた。

今秋ドラフトの上位候補はこの冬、直球のキレを求めて下半身を強化。捕手陣は重みの増した球質を認め、半田真一監督(40)も「これから実戦を積む中で、どう発揮していくか楽しみ」と、成長ぶりはお墨付きだ。日本一を目標に掲げる右腕は「投げる試合は全て無失点で抑える気持ちでやりたい」と理想の0封を重ねる決意。頂点へ、エースの快投は欠かせない。