甲子園で28日に行われる予定だったセンバツ準々決勝が雨天中止となり、優勝した16年春以来となる8強に進出している智弁学園(奈良)は同球場の室内練習場で約2時間、調整した。

明豊(大分)との対戦は29日に順延。小坂将商監督(43)は「恵みの雨というか、うちにとっては良かったんじゃないかなと思います」と話し、山下陽輔主将(3年)も「野手陣も疲れが取れると思う」と2回戦から中1日になったことをプラスに捉えた。

同じ奈良勢で同じく準々決勝に進んでいる天理には昨秋の県大会決勝で2-8で大敗。雪辱を期したいライバルとは、互いに勝ち進めば決勝での再戦がかなう。山下は「当たるところは決勝なので、そこまでは何も考えずにやるという感じです」。まずは一戦必勝。5年ぶりの春王者の座へと確実に歩を進める。【望月千草】