甲子園で28日に行われる予定だったセンバツ準々決勝4試合が雨天中止となり、29日に順延となった。

中京大中京(愛知)の最速151キロ右腕・畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)投手(3年)は27日の2回戦・常総学院(茨城)戦で110球を投げ、東海大菅生(東京)との準々決勝に登板するかが注目されている。そんな中、甲子園での練習後、高橋源一郎監督(41)はオンライン取材に「一戦必勝で考えています。今晩、彼の様子を見て、畔柳亨丞投手にするのか他の投手にするか決める」と前置きした上で、「畔柳にある程度は試合を任せていきたいなと思います」とエースを中1日で登板させる可能性を示唆した。

中京大中京は出場32校で1回戦は最後の16試合目に登場した。順延となった日程では、準決勝まで進むと1回戦から7日間で4試合を戦うタイトな日程を戦っている。エースの畔柳はここまでに25日の専大松戸(千葉)戦、27日の常総学院の2試合に登板し、計241球。1人の投手は1週間で投球できるのは500球に制限されており、残りは259球となる。

この日は、甲子園の室内練習場で約2時間の調整。畔柳は投球練習を行わず、それ以外の投手陣は60~70球を投げ込んだ。【望月千草】