明豊が粘る中京大中京を振りきり、初の決勝進出を決めた。

明豊は4回、先発登板を回避した畔柳亨丞投手(3年)に代わってマウンドに上がった中京大中京の左腕、柴田青投手(3年)を攻め1死満塁とすると、塘原俊平外野手(3年)の犠飛で1点を先制。さらに簑原英明捕手(3年)の2点二塁打など3連続適時打で、一気に5点を奪った。中京大中京は、ここでエース畔柳にスイッチ。続く打者を中飛に抑えた。

畔柳は5、6回を変化球を多く配して、2イニングで3者連続を含む5奪三振。しかし6回の攻撃で2点を返し、なお2死二塁で迎えた打席で代打を送られ、交代した。

明豊は、先発の太田虎次朗投手(3年)が6回途中まで4安打3失点にまとめて試合をつくり、打っても2点目の適時打を放った。2番手で登板した京本真投手(3年)は、2点差で迎えた9回に先頭からの連打で1死一、三塁とし、一、二塁間の挟殺プレーの間に三走が生還し1点差に追い上げられた。しかし、続く打者を三ゴロに抑えて逃げ切った。

明豊の川崎絢平監督(39)は「いけるところまで、太田でいこうと思っていた。十分役割を果たしてくれた。(2番手の京本は)気持ちの強い子。今日は出来れば京本で締めたいと思っていました」と振り返った。4回に集中打で5点を挙げた打線については「2アウトからの連打で、後ろを信じてどんどんつなぐ気持ちがよかったと思う」とたたえた。

投打で勝利に貢献した先発の太田は「しっかり(試合を)つくれたのでよかった。甲子園は疲れが吹っ飛ぶというか、楽に投げられました」と充実の表情。4月1日の東海大相模との決勝に向け「絶対日本一を取れるように頑張りたい」と力を込めた。