常磐大高が、逆転サヨナラで水戸一を破り、初の春季関東大会出場を決めた。

9回裏1死満塁。清水裕成捕手(3年)は「低く強い打球を意識しました」と、真っすぐを振り抜いた。打球はセカンドの横を抜け中前へ。これを中堅手がはじき逆転サヨナラの二塁打に。清水はチームメートにもみくちゃにされ「うれしかった」と涙をこぼした。

昨秋の悔しさを一打に込めた。昨秋の県大会は、2回戦の境戦で敗戦。最後の打者が清水だった。「あの時と同じ場面。今回はどうしても決めたかった」。今大会は海老沢芳雅監督のアドバイスでバットを短く持って、コンパクトにミートを心掛けた。「今日の打席につながった。秋からの成長を実感しました」と胸を張った。

チームはこの大会、初戦の科技学園日立戦は延長10回サヨナラ勝利。3回戦の土浦日大戦は延長13回、タイブレークで勝利。主将の清水を中心に粘り強く勝ち進み、初の関東大会出場を手にした。海老沢監督は「選手たちにとってはいい経験になる。しっかり学んでいきたい」と話した。