作新学院は、佐野日大と同じ13安打を放ち終盤に追い上げたが、準優勝に終わった。

初回に6失点して追う展開となり、5回終了時で2-13。決勝はコールドがないため6回以降に反撃したが、小針崇宏監督は「勝負にならなかった。相手が1枚も2枚も上。(佐野日大は)しっかり打てる打者が多いチーム。うちは攻撃のミスが多かった。本来なら5回で勝負がついている試合。この実力差をどう埋めていくか」と課題を挙げた。

終盤に、脅威の粘りを見せた。ベンチからは「まだいけるよ!追いつくぞ!」と声が飛んだ。

6回に2点を返し、7回は2死から食らいついた。2死一、二塁で真木亜郷(あさと)捕手(3年)が中前打を放ち1点追加。さらに2死満塁で小口莉央(りお)内野手(3年)が左中間を破る走者一掃の二塁打を放った。

8-13で迎えた8回。先頭の大房建斗内野手(3年)が右翼席へソロ本塁打を放つと、さらにベンチは盛り上がった。小針監督は「後半に打って、点を取るぞという気持ちがあったのはよかった。3点差以内に詰めたのが、今日の頑張り」。県10連覇がかかる夏の大会に向けて、チームを成長させる。