センバツ出場校の智弁学園が、12安打で9得点を挙げ、7回コールドで決勝に駒を進めた。

阪神やソフトバンクなど9球団のプロ野球スカウトが見る中、高校通算34本塁打の前川右京外野手(3年)は前試合に続いて2番で出場。2安打1盗塁で勝利に貢献した。

2回2死一、三塁では、追い込まれながらも高めに浮いた球を左前に払うように技ありの安打を放った。「追い込まれたので芯に当てる意識で」。だが、試合全体を振り返って「当てにいってアウトになる形が多い」と反省。「次の試合(決勝)は自分のスイングができるように」と引き締めた。小坂将商監督(43)は「(前川の状態は)良くない。柔軟性をもって配球を読んで打たないといけない。なぜ2番での起用か考えないといけない」と厳しく指摘し、さらなる奮起を促した。

奈良大会は15日に決勝が行われる。智弁学園は昨秋(2-8で天理に敗北)に続く2季連続の決勝進出となった。