千葉学芸が5回コールドで3回戦を突破。高校通算70本塁打を誇るプロ注目のスラッガー、有薗直輝内野手(3年)は、本塁打こそ打たなかったが、1安打1打点で勝利に貢献した。

8-0で迎えた4回裏、1死二塁で迎えた有薗は「センター方向に打つ」と狙い通り真っすぐを中前に運び9点目を挙げた。第1打席では、低めのボール球を振らされ併殺打に。本塁打は狙わず、つなぐ打撃を意識し臨んだ打席で、しっかりと中前に運んだ。「1点ずつ、チームのために、という思いでした」。主砲のチームバッティングが勝利を引き寄せた。

そろそろ71本目の予感がするー。高倉伸介監督(46)は「そろそろ打ってくれるんじゃないかと。期待させる試合だったかな」と話した。もともと、大会では少しずつ調子をあげていく選手。今日は9時試合開始の第1試合に備え朝3時に起き4時から1時間、振り込んでいた。「いい打撃をしていた。心配ない」。指揮官を安心させる打撃で、試合に臨んでいた。

この試合、8球団14人のスカウトが視察。ヤクルトの小川淳司GMは「軸もぶれないしスイングもしっかりしているという印象。打ちに行くときは体がブレない。バットのスイングがしっかりしていますね」と評価した。

有薗は「逆方向に打てている。状態はいい。次は絶対に(本塁打を)打ちます」と力を込めた。