札幌日大が14安打12得点の大勝で4強一番乗りだ。初回に3番久保田の2点適時三塁打、4番森の右前適時打など5安打集中で3点を先取。毎回の12三振を奪ったエース前川佳を援護した。中でも「打撃は絶好調」という森はチーム最多タイの3安打を放ち、打線をけん引した。

昨秋全道大会準々決勝の北海戦で4番に座ったが、相手エース木村に3打数無安打2三振。「この冬、木村選手を打つために悔しさを持ち続けてやってきた」。今春は5番だったが、森本卓朗監督(40)は「自分というより、チームのために1球1球考えてできる。そういう意味でこの夏は信頼して4番に置いている」。主砲は1回戦(対北照)の2安打1打点に続き、結果を残した。

浜頓別の自宅を離れ、寮生活を送る。春先、打撃不調の時、姉の勧めでイチローの動画を視聴。「調子が悪くても自分に絶好調だぞと言い聞かせること」と、一流打者の考えを取り入れ、気持ちを高めている。「1戦1戦全力で泥臭く。それがチームの勝ちにつながれば最高」。夏は初めての甲子園まで、あと2勝だ。【山崎純一】

◆札幌日大の道大会成績 夏の南北海道大会は2度(12、16年)の準優勝が最高成績。今回の4強入りは3年ぶり6度目。春は12度目の出場だった今年に初優勝。ベスト4進出は2度の準優勝も含め計7度。秋は15度出場で優勝1度(01年)、準優勝2度(16、19年)など6度の4強入りがある。

▽札幌日大・森本監督 (26日の準決勝まで)期間が空くので暑さへの対策、リカバリーが大事になってくる。

▽1回に先制の2点適時三塁打を放った札幌日大・久保田 チャンスだったので気持ちが入った。まだ試合は続くので気を引き締めて臨みたい。