サヨナラ犠飛を打たれた関東学園大付・篠原正紀投手(3年)は「3年間に悔いはありませんが、あの1球は悔いがあります」と打ち明けた。3-3の9回1死満塁、前橋育英・佐藤に投じた真っすぐを中堅へ運ばれた。

敗れはしたが、チームに力を与える投球だった。先発のエース石原勇斗投手(3年)の後を継ぎ、1-3の5回2死一塁で登板。後続を断つと、そのまま投げ続け、7回の一時同点につなげた。二人三脚で戦ってきた石原は、スライダーを教えてくれた恩人でもある。「(石原に)お疲れさま、と言いたいです」と友の心中を思った。

最速146キロ右腕で、プロからも注目される。志望届を出すつもりだ。