日大豊山は、エース左腕の力投も及ばなかった。玉井皓一朗投手(3年)は「真ん中に投げても打たれる気がしませんでした」と、サインに首を振り自ら真っすぐで攻める場面が多かった。初回、いきなり1死二、三塁を招いたが、相手4番を内角真っすぐで空振り三振。次打者は捕邪飛で切り抜けた。

エースにふさわしい投球を続けたが、最後は左ふくらはぎをつり、無念の降板だった。2-1の7回、1死満塁で3番床枝を迎えた。ここでも真っすぐ中心に投げたが、8球目をファウルされたところで足をつった。約2分半、ベンチ裏に下がり治療を受けたが、再開直後の次の球は、すっぽ抜け気味のボール。抑えがきかなかった。同点の押し出し四球を許し、マウンドを降りた。

試合は9回サヨナラ負け。目標の甲子園には届かなかった。大学で野球を続ける。「高校では達成できなかったですが、大学では日本一を取りたい」と新たな決意を口にした。