愛工大名電打線が享栄投手陣を攻略し、18年以来3年ぶり13度目の夏の甲子園切符をつかんだ。1-2の1点ビハインドで迎えた5回に打線が「線」になった。1死一、三塁から利光真之介外野手(3年)の左翼線二塁打で同点。続く伊藤基佑内野手(2年)の打席では暴投で勝ち越した。享栄先発で最速151キロを誇る竹山日向投手(3年)をKO。1死満塁にチャンスを広げてから、4番宮崎海外野手(3年)の右前打など打者12人の猛攻で一挙6点を奪い取った。投手陣も2回から登板したプロ注目の田村俊介投手(3年)、寺嶋大希投手(3年)ら継投で逃げ切った。

 

◆愛工大名電 1912年(大元)創立の私立校。普通科、科学技術科、情報科学科がある。生徒数1936人(女子659人)。野球部は55年(昭30)創部で部員数49人(マネジャー5人)。甲子園出場は夏13度目で、春は9回。優勝は春1回。主なOBは工藤公康(ソフトバンク監督)、イチロー(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)ら。所在地は名古屋市千種区若水3丁目2の12。萩原哲哉校長。