第103回全国高校野球選手権の北北海道代表・帯広農は10日、開会式に参加後、尼崎市内で約2時間の練習を行った。昨夏出場した甲子園交流試合では開会式がなかったため、メンバー全員、初の開会式。昨夏ベンチ入りしていた渋谷悠稀捕手(3年)は「昨年は1試合やって帰るだけだった。初めて行進をして、またここでやれるんだという思いが込み上げてきた」と笑顔で話した。

昨夏はスタンド応援だった佐藤敦基左翼手(3年)は「去年は、ただただ先輩たちがすごいなとしか思わず、まさか自分が1年後、ここで試合をやるとは想像もしていなかった。開幕戦もテレビで見て、早く試合がしたいと思った」と気持ちを高ぶらせた。

8番打者だが北大会では14打数6安打7打点、4割2分9厘と高打率をマーク。12日の初戦はプロ注目の右腕、風間球打(3年)擁する12日のノースアジア大明桜と対戦する。佐藤敦は「後ろの9番には、去年甲子園でヒットを打っている谷口(純也、3年)がいるので、自分はとにかくつなぐことを意識して打席に立てたら。下位打線なので相手はアウトにしたいと思うはず。少しでも惑わせられたら」と話した。【永野高輔】