剛腕守護神の13球の完全救援で、日大山形が4強入りした13年以来、8年ぶりの勝利をつかんだ。3点リードの9回無死満塁。2番手でマウンドに上がった滝口琉偉投手(3年)が、自己最速の147キロを2球マークするなど、圧巻の3者連続三振で締めた。まずは1番岩崎を145キロ直球で見逃し三振。2番藪本は118キロのスライダー、3番舩木佑は145キロ直球で空を切らせ、「よっしゃー!」と雄たけびを上げた。

一打逆転のピンチでも動じなかった。「あと1イニングで勝利、というところまで先発の斎藤(堅史)がつないでくれた。自分が抑えるという強い気持ちだった」。次戦は浦和学院(埼玉)と対戦する。「今後も今日のような強気のピッチングをすれば抑えられると思う。しびれる場面でも集中してやっていきたい」と気合を入れた。「甲子園では150キロを出したい思いがあります」。自慢の剛球をさらにスケールアップさせ、強豪をねじ伏せていく。

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