浜松商は5-2で袋井を下し、元プロ野球選手で元プロゴルファーの経験もある高岸佳宏新監督(63)の初陣を白星で飾った。初回に沢口志堂(しどう)捕手(2年)の適時打などで4得点。8回にも1点を加えた。高岸監督は「バットを振らせてきたので、成果はあった」と目を細めた。

同監督は1976年(昭51)に兵庫県立社(やしろ)高から近鉄に入団。捕手として3年間在籍するも、1軍出場はなかった。その後、プロゴルファーに転身。異色の経歴を持つ指揮官は、昨年11月から浜松商の外部コーチに就任した。

練習も一風変わったメニューを導入。音楽に合わせて指定した体の一部だけを動かす「ダンストレ」なども取り入れた。今大会前は1日1000スイングを目標に打撃を強化。「野球を楽しむ」をモットーにチームをつくってきた。「まだまだこれからですが、できるだけ自分の経験を伝えていきたい」と意欲的だった。【神谷亮磨】