智弁学園(奈良)は先発小畠一心投手(3年)が完投&決勝3ランの大活躍で京都国際を下し、同校初の夏決勝に導いた。

智弁学園・小畠が自らの3ランで挙げた先制点を守り抜き、完投勝利をマークした。1発&完投勝利でチームを夏の決勝に導いた投手は、94年福岡真一郎(樟南=対柳ケ浦)以来4人目(5度目)。このうち勝利打点となるVアーチを放っての完投は、84年桑田真澄(PL学園=対金足農)に次いで2人目だ。1人でチーム全打点は小畠だけ。

84年桑田は1-2とリードを許した金足農戦の8回裏1死、4番清原の四球後、1ストライクから水沢投手のカーブを強振。左翼ポール上へ逆転2ランを放ち、敗色の濃かったチームを救った。桑田は1年生の83年準決勝でも池田・水野から1発を打って完封を記録している。【織田健途】