智弁和歌山を21年ぶり3度目の頂点に導いたのは、同校OBで元阪神、楽天、巨人の中谷仁監督(42)だった。

18年8月に監督就任し、前任の高嶋仁名誉監督(75)から名門校を引き継いだ。元プロ野球選手が葛藤して監督就任を受諾し、覚悟を決めて進み続けた3年間。苦悩の日々を乗り越え、伝統と革新を融合。中谷イズムが結実しての全国制覇だった。