名門の東洋大姫路が秋季県大会で09年以来12年ぶりの4強へ進出した。

エースの森健人投手(2年)が9回4安打13奪三振で無四球完封勝ち。4回と8回に千代凱登(せんだい・かいと)外野手(2年)に適時打が生まれ、2点のリードを森が守り抜いた。13奪三振に森は「狙っていたわけではない。真っすぐが一番良かった。浮いていたボールもあったが、膝元に投げるボールがちょっとずつ増えていったので良かったです」と試合で修正する能力も見せた。

藤田明彦監督(64)は22年3月での退任が決まり、後任に同校OBの履正社・岡田龍生監督(60)の招聘(しょうへい)が検討されている。この日の試合後に取材に応じ、退任について「間違いない」とした上で、「本当に集大成です。上の方を狙えるチームなので頑張ります」と話した。

あと1勝で近畿大会への出場が決まる。森は「監督さんが最後なので一番勝ちたいと思うし、チーム全員で勝ちたいという雰囲気を作って、1試合1試合臨みます。自分たちの野球をして全力でプレーします」と意気込んだ。